成年後見人と医療同意

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医療 成年後見

こんにちは~!

今日も成年後見について書いていきます~。

成年後見人の日々のお仕事などに興味のある方は読んでいってください!

それでは、どうぞ~

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成年後見人と医療同意

成年後見人のお仕事は「財産管理」と「療養看護」です。

財産管理には、財産の調査・管理や施設料・医療費・税金の支払いなどの収入支出の管理があります。

療養看護には、施設の選定や入所契約締結、医療契約締結、要介護認定の申請などがあります。

これらの仕事を本人の意思を尊重しつつ行います。

当然、人によってその希望や状態が異なるため、対応は変わってきます。

施設や病院によっても対応が異なるので、定型化することが難しく、日々悩むことが多いです。

まぁ、そこが面白いとも言えるんですけどね!

成年後見人をやっていて度々悩まされるのが「医療同意」です。

「医療同意」とは、手術が必要な際などに病院から求められるものです。手術と言っても身体を傷つけていることには変わりませんので、本人の同意が求められます。手術をしたことによって万が一がある可能性はあるので。

本人が同意することができないような場合には親族が代わりに同意することが多いです。

成年後見人が就くということは、状況を理解し意思を示すことが難しいということなので、本人が病院に対して同意の意思表示をすることは難しいです。病院側も本人に対して求めないでしょう。

成年後見人が就任している場合、病院は成年後見人に対して「同意」を求めてきます。「同意書にサインして下さい」と。

では、成年後見人の仕事は、先に述べた財産管理と療養看護になるのですが、「医療同意」はどちらに当てはまるでしょうか?

入院手続きや施設入所手続きを行う療養看護でしょうか?

正解は、、、

どちらにも当てはまらない」でした~!

当てはまらないということは、成年後見人の仕事ではないということです。

そもそも同意する権利がありません。

ちなみに、成年後見人は施設入所や入院手続きの際に求められる「身元引受人」や「連帯保証人」にもなることはできません。

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成年後見人と葛藤

先述した通り、成年後見人は「医療同意」をすることはできないし、「身元保証人」や「連帯保証人」になることはできない。

これらがないと病院や施設としては安心できないと思います。

「医療同意」を得ないで手術して本人に何かあったとき、、、

「身元保証人」がいないことで、本人が亡くなった後の対応が、、、

「連帯保証人」がいないとき、本人が費用を払えなくなったら、、、

病院や施設としてはこれらの問題に前もって備えておきたいですよね。

なので、本人の親族から「医療同意」を得たり、「身元保証人」・「連帯保証人」になってもらうのが通常です。

では、そのような親族がいないときどうするのでしょう?

親族がいないとき、本人と分かりやすい関係にあるのが成年後見人です。

そんなケースの成年後見人に就いたら、病院や施設は成年後見人に対して「医療同意」、「身元保証人」、「連帯保証人」を求めてきます。

こういうケースは非常に多いです。

そして、毎回困っちゃいます。

成年後見人は「医療同意」できませんし、「身元保証人」、「連帯保証人」にはなることはできません。

その代わり病院や施設のことを考えると、私に何かできることはないかと思うのですが、、、

代わりに付き合いのない親族に連絡してみたり

しっかり支払いをするので安心してください、死後の手続きは私がやるので安心してくださいと伝えてみたり

これくらいが限界でしょうか。

現在、「医療同意」や「身元保証人」、「連帯保証人」の問題で現場が困ることが多いので、今後は法改正等が行われこれらの問題が解消されるのでしょうか?

仮に成年後見人が「医療同意」でき、「身元保証人」、「連帯保証人」になることができたとしたらどうでしょう?

私は気が引けます。

申し訳ないけど成年後見人にそこまで求めるのは違うよねって思っちゃいます。

そこまでの責任を負わされるのは、、、

今日は、これで終わります!

↓成年後見人のお金事情について書いています。

↓成年後見人のお仕事について書いています。

↓成年後見人に興味のある方は読んでみてください。私も成年後見人業務を始める前に読みました。

↓お世話になっています。

成年後見
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